メールを送信する場合、すべての送信先、つまりメール受信者にあらかじめメールの送信に関する同意を得ておく必要があることは説明するまでもありません。

しかし、プロバイダは自社のメールサーバーを利用してメールを送信するユーザーが、メールの受信者に同意を得ているかどうかを判断できません。
そのため、プロバイダは、短時間に大量のメールを送信したり、送信したメールにあて先不明等で戻ってくるメールが多く含まれる場合などは制限を設けて、自社のメールサーバーを利用して迷惑メールが送信されることを防ぐようにしているのです。

つまり、プロバイダが設けたある一定の基準に抵触するメールの送信を行うとあなたが同意を得て送信しているメールも、迷惑メールと判断されてしまうわけです。

判断基準については、公開すると迷惑メールを送信するための抜け道を教えることになるのでどのプロバイダも非公開としているようですし、随時基準の見直しも行われているようです。

さらに、迷惑メールの問題は、電子メールに携わる業界全体として取り組む問題であるとの認識から各プロバイダ・ベンダが連携して迷惑メールに対処する団体----JEAG(Japan Email Anti-Abuse Group)http://jeag.jp/index.html----を作っています。
この団体に加入しているプロバイダは、迷惑メールについて大体同じような対策を講じていると思われますし、未加入のプロバイダについても制限がないわけではありません。

また、プロバイダの制限は、迷惑メールの送信だけでなく特定のユーザーがメールサーバーを占有し高負荷をかけることを防止する目的もあります。

そのため、プロバイダのメールサーバーを利用してメールを送信する場合、一度に大量のメールを送信するのではなく、少量づつ何回かに分けて送信する必要があるのです。

しかし、仮に2,000件の宛先にメールを送信する場合、50通づつ小分けにして送るとしたら40回も送信作業を繰り返さなければなりません。
操作ミスにより同じ宛先に何度もメールを送信してしまう可能性もありますし、反対に送信を飛ばしてしまう可能性もありますので手作業でのメール送信は現実的ではありません。
ミスを防止して、プロバイダにも迷惑をかけずにメールマガジンなどメールを大量に送信するには、やはりBitMailPRO(ビットメールプロ)などの専用のソフトウェアを利用するのが現実的だと思います。

BitMailPROには、設定した件数ごとに間隔をあけてメールを送信する機能がありますので、一回の操作でBitMailPROがプロバイダのメールサーバーに接続し、休憩し、そして送信するという操作を繰り返しますのでプロバイダの制限件数を超える場合でもメールを確実に送信することができるのです。

一度に送信できる件数や、送信間隔などは各プロバイダにより異なりますので、何度か試して適正な値を見つけだす必要がありますが、それが分かればプロバイダのメールサーバーを利用している場合でもメールマガジンなどを送信することができるのです。

尚、言うまでもありませんが、この機能は迷惑メールを送信するためのものではありません。くれぐれもご利用にあたってはプロバイダのメールサーバーに負担をかけないように注意してください。


■BitMailPRO(ビットメールプロ)のページ
http://www.newsbit.co.jp/software/bmp/index.html

■主なプロバイダに関する迷惑メール対策についてのページ
ocn
http://ocn.oshiete.goo.ne.jp/show_qa/ceb39414a747b561dd786b26d78a91d3/

Google Apps
https://www.google.com/support/a/bin/answer.py?hl=ja&answer=166852

So-net
http://www.so-net.ne.jp/business/smtp/index.html

plala
http://www.plala.or.jp/member/option_service/mailplus/antispam_limit/